mirror of
https://github.com/libretro/NP2kai.git
synced 2024-10-07 06:43:29 +00:00
.. | ||
contrib/udev | ||
debug | ||
ext | ||
gtk2 | ||
misc | ||
resources | ||
ank12.res | ||
autogen.sh | ||
cmmidi.c | ||
cmmidi.h | ||
cmpara.h | ||
cmserial.c | ||
cmserial.h | ||
commng.c | ||
commng.h | ||
compiler.h | ||
configure.ac | ||
dosio.c | ||
dosio.h | ||
drawmng.c | ||
drawmng.h | ||
fontmng.c | ||
fontmng.h | ||
ini.c | ||
ini.h | ||
joymng.c | ||
joymng.h | ||
kbdmng.c | ||
kbdmng.h | ||
kdispwin.c | ||
kdispwin.h | ||
main.c | ||
Makefile.am | ||
mousemng.h | ||
np2.c | ||
np2.h | ||
oemtext.c | ||
oemtext.h | ||
README.ja | ||
scrnmng.h | ||
skbdwin.c | ||
skbdwin.h | ||
soundmng.c | ||
soundmng.h | ||
sysmng.c | ||
sysmng.h | ||
taskmng.c | ||
taskmng.h | ||
timemng.c | ||
timemng.h | ||
toolkit.h | ||
toolwin.h | ||
trace.c | ||
trace.h | ||
xnp2kai.jman1 | ||
xnp2kai.man1 | ||
xnp21kai.jman1 | ||
xnp21kai.man1 |
Xnp2kai - ねこープロジェクトII for X Window System 1. はじめに ねこープロジェクトII はぷにゅ氏により作成された Windows 上で動作する i286 CPU を塔載した PC-9801 シリーズのエミュレータです。 Xnp2kai はねこープロジェクトII を UNIX 系 OS で動作する様に移植したものです。 2. 動作環境 X Window System が動作する UNIX 系 OS で動作します。 3. 必要なソフトウェア 3.1. コンパイル時に必要なソフトウェア ・gcc ・GTK+ 2.6 以降 以下は動作には必須ではありませんが、音を鳴らす場合等に必要になります。 ・SDL (サウンド・ジョイスティックを使用する場合に必要です。) バージョンは 1.2.x もしくは 2.0.x に対応しています。 ・SDL_mixer (フロッピーのシーク音等の PCM を再生する場合に必要です。) ・libusb 1.0 (C86BOX を使って FM 音源を再生する場合に必要です。) ・XFree86-VidModeExtension (画面解像度を変更するフルスクリーン機能を使用する場合に必要) 3.2. 実行時に必要なソフトウェア 画面解像度を変更しないフルスクリーン機能を使用する場合には、使用している ウィンドウマネージャが NETWM 規格に準拠している必要があります。 NETWM 規格については以下の URL を参照してください。 http://freedesktop.org/wiki/Standards/wm-spec 4. インストール Xnp2 のインストールはコマンドラインから以下の様に行います。 $ ./configure $ make $ su # make install ※configure で指定できるオプションについては ./configure --help を実行して 表示されるヘルプを参照してください。 5. 実行 5.1. 実行方法 プログラムの実行はコマンドラインから以下の様に行います。 $ xnp2kai また、起動時にフロッピーディスクドライブにディスクイメージを挿入したい場合、 以下の様にディスクイメージを引数に指定してください。 例: FDD1 に system.d88、FDD2 に data.d88 を挿入して起動 $ xnp2kai system.d88 data.d88 5.2. 初期設定 1) CPU クロックの設定 メニューから [Emulate -> Configure...] を選択し、設定ダイアログを 表示します。 CPU クロックの既定値は PC-9801VX 相当の 10MHz になっています。 処理落ちが発生してしまう様でしたら、クロックの設定を変更してクロック値を 下げてください。 2) サウンドの設定 (サウンド使用時のみ) CPU クロックの設定と同じダイアログで設定できます。 サンプリングレートは処理速度に余裕があれば 44KHz に設定してください。 サウンドバッファは処理が追い付く最低の値を設定してください。 環境にもよりますが、速いマシンであれば 50~100 ms、通常で 200ms 位が 目安です。 3) 設定の反映 1) ~ 2) を行った後、[Emulate -> Reset] で設定の反映を行います。 サウンド使用時に起動音が鳴らない場合には、プログラムを一旦終了してから 再度起動し直してください。 5.3. 操作方法 5.3.1. マウス 3 ボタンマウスを使用している場合、中ボタンのクリックで X <-> PC-9801 間の マウス操作の切替を行います。 5.3.2. キーボード キーボードは日本語 106 キーボードを使用する事を想定しています。 ただし、PC-9801 キーボードとはキーボードレイアウトが異なる為、 一部のキーを入れ換えてあります。入れ換えられているキーについては 以下の表を参照してください。 +-------------------------+----------------------------+ | PC-9801 | 106 | +-------------------------+----------------------------+ | GRPH | Alt | | HELP | End, F12(*) | | CAPS | ScrollLock | | NFER | 無変換 | | XFER | 変換/前候補/全候補 | | STOP | Pause/Break, F12(*) | | COPY | PrintScreen/SysRq, F12(*) | | カナ | カタカナ/ひらがな/ローマ字 | | テンキーの = [イコール] | F12(*) | | テンキーの , [カンマ] | F12(*) | +-------------------------+----------------------------+ (*) F12 キーのキー割り当てはメニューから変更できます。 日本語 106 配列では無いキーボードでは入力できないキーがありますが、 その場合にはソフトウェアキーボードから入力してください。 ソフトウェアキーボードはメニューから Other -> Software Keyboard で 表示されます。使い終ったソフトウェアキーボードは表示すると同じ手順を 再度行う事で表示されなくなります。 6. ディスクイメージ Xnp2 では、直接 FDD からデータの読み書きは行なわずにディスクイメージより データの読み書きを行います。また、ハードディスクもフロッピーディスクと 同様にディスクイメージよりデータを読み書きを行います。 6.1. フロッピーディスクイメージ Xnp2 ではベタ形式および D88 形式のフォーマットが利用できます。 6.1.1. フロッピーディスクイメージの使用方法 フロッピーディスクイメージを使用するには、メニューから [FDD -> Drive[12] -> Open...] を選択すると表示されるファイル選択 ダイアログで使用するディスクイメージを選択してください。 6.1.2. フロッピーディスクからイメージ作成 (注) イメージを作成する際にはフロッピーディスクを書き込み禁止に してください。 UNIX 上では dd を使用してフロッピーディスクからベタ形式のディスク イメージを作成する事が可能です。ただし 1.25MB のディスクを扱うには フロッピーディスクドライブと OS が 1.25MB フォーマットに対応して いる事が必要です。 以下の様なコマンドでフロッピーデバイスからファイルに書き出す事で ディスクイメージが作成できます。 (フロッピーデバイスのパスは各 OS で違うので、使用している OS の デバイスパスに置き換えてください。) dd if=/dev/rfd0d of=diskimg.xdf MS-DOS や Windows でのディスクイメージの作成方法については、 以下の章で示されているヘルプを参照してください。 6.1.3. 新規フロッピーディスクイメージ作成 Xnp2 の機能を使用すると D88 形式のディスクイメージを作成できます。 1) [Emulate -> New Disk...] を選択すると、ファイル選択ダイアログが表示 されます。 2) ディスクイメージを作成するディレクトリとディスクイメージファイル名を 設定し、「OK」ボタンを押します。 3) 新規フロッピーディスクイメージダイアログが表示されるので、作成する ディスクイメージの種別とラベルを設定します。 6.2. ハードディスクイメージ Xnp2 では THD 形式(T98)、NHD 形式(T98-Next)、HDI 形式(Anex86) の SASI ハードディスクイメージが利用できます。 6.2.1. ハードディスクイメージの使用方法 ハードディスクイメージを使用するには、メニューから [HardDisk -> SASI[12] -> Open...] を選択すると表示されるファイル選択 ダイアログで使用するディスクイメージを選択してください。 選択したハードディスクイメージ使用するには [Emulate -> Reset] を実行 してください。 6.2.2. 新規ハードディスクイメージ作成 Xnp2 の機能を使用すると THD 形式のディスクイメージを作成できます。 1) [Emulate -> New Disk...] を選択すると、ファイル選択ダイアログが表示 されます。 2) ファイル選択ダイアログの [他のフォルダ] をクリックし、ダイアログを 拡張します。 3) 作成するディスク形式、ディスクイメージを作成するディレクトリと ディスクイメージファイル名を設定し、「OK」ボタンを押します。 4) 新規ハードディスクイメージダイアログが表示されるので、作成する ディスクイメージの容量を設定します。 7. コマンドラインオプション --config-file <filename> 起動時に読み込む設定ファイルを指定します。また、このオプションが指定 されるとホームディレクトリとして、設定ファイルの存在するディレクトリ を使用します。非指定時には $(HOME)/.config/xnp2kai/np2rc を使用します。 --timidity-config <filename> Xnp2 に内蔵されている TiMidity 互換のソフトウェア MIDI 音源で使用する 音源設定ファイルを指定します。非指定時は $(HOME)/.config/xnp2kai/timidity.cfg を 使用します。 8. USB 接続 FM 音源 8.1. サポート機器 Xnp2 では USB 接続 FM 音源をサポートしています。 現在サポートしている機器は以下となります。 ・SPFM Light (http://www.pyonpyon.jp/~gasshi/fm/spfmlight.html) RE:birth モジュール RE1-YM2608 との組み合わせで動作確認済み ・C86BOX (http://c86box.com/) PC-9801-86 との組み合わせで動作確認済み 8.2. 使用方法 これらの機器を使用するためには Xnp2 を root ユーザで実行する、もしくは 機器にアクセスするためのデバイスファイルをユーザから読み書きできる権限を 付与する必要があります。 Xnp2 を root ユーザで実行するのはお勧めしておりませんので、以下の方法で 通常のユーザからアクセスできるようにしてください。 8.2.1. Linux お使いの OS が Linux で udev を使用している場合、/etc/udev/rurles.d に 以下の内容を記載したファイルを作成する事により、機器を接続した際に 機器にアクセスするためのデバイスファイルが自動的に一般ユーザから 読み書きできる設定が行われるようになります。 ファイル名: /etc/udev/rules.d/70-external-fm-sound.rules ----- ここから ACTION!="add", GOTO="external_fm_sound_end" SUBSYSTEM=="tty", IMPORT{parent}="ID_VENDOR_ID", IMPORT{parent}="ID_MODEL_ID" # C86BOX SUBSYSTEM=="usb", ATTRS{idVendor}=="16c0", ATTRS{idProduct}=="27d8", MODE="0666" # SPFM Light (a.k.a. FTDI FT232RL) SUBSYSTEM=="tty", KERNEL=="ttyUSB*", ENV{ID_VENDOR_ID}=="0403", ENV{ID_MODEL_ID}=="6001", MODE="0666" LABEL="external_fm_sound_end" ----- ここまで 8.2.2. NetBSD 8.2.2.1. ログイン時設定 /etc/ttyaction に以下の内容を追加する事により、ログイン時にデバイス ファイルの権限が自動的にログインユーザ、もしくは一般ユーザから アクセスできるようになります。 ----- ここから ttyE0 * chown ${USER}:wheel /dev/ugen[0-9]*.* /dev/usb /dev/usb[0-9]* ttyE0 * chmod go-rw /dev/ttyU* ttyE0 login chmod go+rw /dev/ttyU* console * chown ${USER}:wheel /dev/ugen[0-9]*.* /dev/usb /dev/usb[0-9]* console * chmod go-rw /dev/ttyU* console login chmod go+rw /dev/ttyU* ----- ここまで 8.2.2.2. chmod 実行 root ユーザで必要なデバイスファイルの権限を設定します。 ただし MAKEDEV すると元のアクセス権限に戻ってしまいます。 # chmod go+rw /dev/ugen* /dev/ttyU* 8.2.3. その他 OS お使いの OS のマニュアルや Web ページを参考にしてください。 9. 備考 ・man page がインストールされていれば man xnp2 でマニュアルが表示されます。 ・このマニュアルや man page に書かれている以上の情報が欲しい場合は、 以下の URL にあるヘルプを参照すると見つかるかもしれません。 Xnp2 help URL: http://www.nonakap.org/np2/html/help/ja/ 10. 問題点 ・解像度変更をするフルスクリーン機能を使用している際に、元の画面解像度が 640x480以外の場合に仮想画面がスクロールしてしまう。 ・NetBSD では SPFM Light が使用できない。 SPFM Light との通信に使用する uftdi(4) が 1.5Mbps の通信速度に対応して いないため。 11. 免責事項・著作権 11.1. 免責事項 Xnp2 は無保証です。Xnp2 の使用によって得られたいかなる利益・損害に対しても 作者は責任を負いません。 11.2. 著作権 本ソフトウェアの著作権、その他の知的財産権は、日本法に準拠する為、 ねこさん開発ちーむが所有しています。 ねこープロジェクトのソースコードは修正 BSD ライセンスです。Xnp2 固有部分の ソースコードも修正 BSD ライセンスとします。再配布時の著作権表示の義務は ありません。 12. 連絡先 本ソフトウェアの配布元は http://www.nonakap.org/np2/ です。 本ソフトウェアに関する問い合わせは NONAKA Kimihiro (埜中公博) / nonakap@gmail.com まで電子メールにてお願いします。